千本銘木紹介様 外観
本日は会社を飛び出し、千本銘木商会様にやってきました!

  

木の看板
千本銘木商会様は、享保6年(1721年)より
290年余り続く伝統のある木材屋さんです。

 

“銘木”と呼ばれる、樹齢・形状・大きさ・材質などが優れた
木材の販売・加工・施工を行われています。

 

京都の上賀茂神社式年遷宮事業で絵馬を復元されるなどの
歴史を守り伝えていく事業に加え
町屋の床の間の製作やコーヒーショップのテーブル製作など
生活に“銘木”を活かす提案もされています。

 

当社の挑戦する「京町屋の趣のあるオフィスビル」の
建築にとって「木材」は切っても切り離せない存在。
千本銘木商会様には、玄関口に設置予定の格子の建具制作を
依頼させていただいている他、木の専門家として支えていただいています。

 

伺った日は、千本銘木商会様の年に1度のイベント、
「木の感謝市」の真っ最中!

 

銘木師・中川様に解説していただきながら、
“銘木”の魅力に触れられる貴重な機会、
その一部をご紹介したいと思います。

 

北山杉
こちらは京都の北山杉。

 

木の表面が滑らかで、とても上品な印象を受ける北山杉は、
茶室などによく使用されてきたそうです。

 

木の周囲に割り箸のようなものを300本ほど巻きつけることで
この美しい文様を生み出しているとのこと。

 

吉野の赤杉
そしてこちらに並んでいる木材は、
当社に設置する建具でも使用する吉野の赤杉。

 

「木の全体が赤い杉」を赤杉と呼ぶ訳ではなく、
杉の中心の赤い部分を選りすぐった貴重な
木材を「赤杉」と呼ぶそうです。

 

赤杉アップ
こちらは赤杉をアップで撮影したもの。
日本では柾目(ストライプ状の線が美しく、とれる数が少ない貴重な部分)の
目の細かいものが質が良い木材として好まれるそうです。
近年は温暖化の影響で、この柾目が細かいものが育ちにくく
材の確保はますます難しくなってきているとか…。
こういったところにも、温暖化の影響があるんですね。

 

木材の意匠についてお話いただく様子
木材の様々な意匠(デザインなど造形の工夫)に
ついてもお話いただきました。

 

こちらは、千本銘木商会様の特色とも言える、
カンナでつくる名栗(なぐり)と呼ばれる意匠です。

 

カンナでの加工と聞くと、
まっすぐな美しい面を想像しますが、
職人の方が手をかければ、こういった
変化に富んだ造形も可能なんですね!

 

変形型の姿削り
そしてこちらは、当社の建具で使用する、変形型の姿削り。
デザイン上、高度な技術が必要とのことですが、
3本の見本だけでも美しく、存在感があります。

 

格子の建具
この日は、当社に展示予定の格子の建具の、
実物大の模型もご紹介いただきました。

 

素材、柾目、意匠……にこだわり、昔ながらの技術を使いながら、
新しいデザインをつくることに挑戦していただいています。

 

こちらの建具については、制作の様子もブログで
お伝えしますので ぜひ楽しみにお待ちください!

 

◆おまけに……◆

 

木の感謝市の様子
「木の感謝市」の会場では、まな板や箸、
職人の方のご自宅で収穫されたお米などが
販売されていました!

 

美しい木目の入ったまな板、
料理をするのが楽しくなりそうですね。