今回は、前回ご紹介した埋蔵文化財発掘調査の成果を
ご紹介したいと思います。
当社の所在地である京都の伏見は
豊臣秀吉が慶長二年に築きはじめた
伏見城の城下町にあたります!
下図『周辺遺跡における調査地位置図』に見られるように
近隣では、様々な遺跡が発掘されています!
また、当社は伏見城下のメインストリートである
京町通の東側に位置しており『伏見桃山御殿御城之画図』(下図)では
京町通に面した町家の街区のように表されています。
かつての京町通は、現在の倍くらいの幅があったとか……
そのため、既存社屋の建築の際には
当社の敷地内にその痕跡が発見されたそうです!
そして今回の調査では
華やかな時代を彷彿とさせるものが発掘されました!
豊臣秀吉が天下人の証のように使用していたという、
その名も“金箔瓦”!!
漆と金箔が使われた、とても贅沢な品です。
赤い漆の上に金箔を重ねることで
金がより華やかに見えるよう工夫されているそうです。
金箔が良い状態で残っているため
地震によって倒壊してしまい幻と呼ばれている
指月の伏見城のものである可能性もあるとか!!
こちらはその金箔瓦を発掘した際の写真です!
発掘現場では「本当に出た!!」と大騒ぎ!
偶然居合わせた取材チームも歓声をあげました!
金は変色しにくいと言われていますが
発掘したての状態が一番綺麗とのこと。
泥を落とす前ですが、確かに美しく輝いており
取材チーム一同、歴史ロマンを感じた瞬間でした!
次にご紹介するこちらは、
「宣徳通宝」!
室町・平安時代に日本でも使われていた、明で作られた貨幣です。
当社の敷地内では、こちらの宣徳通宝のほかに
「寛永通宝」も発掘されました!
どちらの貨幣も軽いものでしたが
手の中心に歴史の重みを感じるようでした……!
このように限られた範囲で複数の貨幣が発見されることは
伏見という場所が、経済活動が盛んで栄えていたという裏付けになるそうです!
発掘の成果をいくつかご覧いただきましたが
次回は「発見!伏見の歴史ロマン!~その弐~」と題して
引き続き発掘の成果をご紹介していきます。
思わず名前を口に出したくなるような
可愛らしい縁起物もご紹介します。
どうぞ楽しみにお待ちください!