前回に引き続き、埋蔵文化財発掘調査の成果をご紹介いたします!
まずご紹介するのは、こちらの可愛らしい器
その名も「つぼつぼ」!
名前の由来は諸説あるようですが
口をすぼめて尖らせることを「つぼ口」と
言っていた時代があり、そこから名づけられたそうです。
農耕の神様とされる伏見稲荷の縁起物で
「お稲荷さんの土を持って帰ってくると実りがよくなる」
という信仰から、伏見の土で作られており
田畑に埋めることで豊作を願ったそうです。
この可愛らしい形は茶道具に描かれる紋としても
使用されているため、茶道を嗜まれる方は見覚えがあるかもしれません。
次にご紹介するのは
「灯明皿」!
蝋燭が贅沢品であった時代、灯明皿に油を入れ
そこに灯芯と呼ばれる芯を入れて火をつけることで
明かりにしていたそうです。
火事が少し心配になってしまいますが
2枚の皿を重ねて油が漏れないように使うそうです。
何カ所も煤の跡が残っていますね。
最後に伏見城以前の少し古い時代のものについても
ご紹介したいと思います!
こちらは平安時代に作られた瓦の一部だそうです!
この欠片だけでは素人目には分かりませんが
菊の紋が彫られているとのこと!
伏見は伏見城など華やかな部分に注目されがちですが
こういった遺物の発見は伏見の長い歴史を知るために
重要な役割を果たすそうです!
2回にわたり発掘の成果をお届けしましたが
いかがでしたか?
華やかな金箔瓦や貨幣の発掘など
伏見が栄えていた証を目にすることができた
今回の埋蔵文化財発掘調査……
社屋の増築、そしてこの場所での発展を思い描く当社にとって
幸先の良いスタートとなりました!